◆売り口上「カロリー計算不要」「毎日、お腹がいっぱいになるまで好きなだけ食べてもOK」について

Gundry先生といい某パレ男さんといい、craving歴のある元デブの物云いには
【全力で腹に詰め込んでもTDEEに届かないことは善である】的な無邪気さを感じるのですが

ごく一般的な成人男子が、日平均2kgの芋を毎日詰め込んで漸くTDEEに届くか届かないかという食事は
示された規定量を食えない状態から始める人にとっては、LBM損失リスクがそれなりに高いと予測できるわけです

非肥満ガリやヨーヨーダイエット生還者など、LBMをビタイチ減らしてはいけない人たちが
全力で腹に詰め込んでも食欲抑制されやすい食事法において励行するマクロ計算を、何の為にやるのか?
食べ過ぎを防ぐ為ではなく、TDEE未達や栄養不足に伴う代謝の失調を防ぐ為にやるのだ、と肝に銘じなくてはなりません


エネルギー需要に応じて拠出可能な体脂肪量も少ない人が(拠出の際に使われる栄養素の供給不足も含む)
全力で腹に詰め込んでもTDEEに届かない状態が一定期間以上継続したら、どうなるか?

もっと詰め込める大容量の胃腸と、カロリー回収能力を高めた精鋭揃いの腸内細菌叢と、
LBMと脳がほんの少し削られた、低燃費エコな身体の収支が折り合ったところで落ち着くでしょう

そこに文明国から、カロリー密度が濃縮され、微量栄養素を抜き取られた精製加工食品がもたらされたら??
水を飲むように芋を2kg食えるブラックホールの如き胃袋に、麻薬的な恍惚感をもたらす小麦菓子や砂糖で甘くした飲み物がとめどなく吸い込まれ、、

小麦や砂糖を持ち込んだ入植者よりも、先住民族集団において
肥満や2型糖尿病が高頻度かつ重症化しやすいのはそういうことか、、と
芋のキロ食い能力を粛々と獲得しつつある腹の底から、深く深く納得したのでした


この続きはまた来年!みなさま良いお年を
お正月は八頭をココナッツオイルでご堪能あれ