次に、マクロ栄養素バランスと総摂取カロリーを設定します。
すべてのマクロ栄養素は原則として【実重量(g)で】管理します(PFC比率は、等エネルギー量での他の食事法と比較する視覚的指標としてのみ有用)

上掲マニュアル中では「5)カロリーの計算はしない」とありますが
予定通りに減っていかないときに、どこが間違っていたか振り返れるためには記録が必須です。
食事スタイルに慣れるまで、食材の実重量ベースでの栄養計算を行い、食事内容の把握につとめましょう。
http://calorie.slism.jp/
計算できないときは、食べたものを全て写真に撮るなどして、何らかの形で記録を残しておきましょう。

上掲マニュアル中では、基本のルール5つと「毎日必ず食べるもの」の説明の中で、
肉や魚や卵や大豆製品(加工度の低い蛋白源の食材)についてくる脂質を避けすぎずに摂れというメッセージが含まれています。
(プロテインパウダーで蛋白源の一部を賄う人は対象外)

2015年1月のふしぎ発見で放映された白澤式(http://lchf.ozma.beer/MLCT_Cocos_nucifera/?P=13)では
F はココナッツオイルで、主食分のカロリーを置き換え(上限目安100ml)
に加えて、おかずの蛋白源についてくる脂質も摂取。オメガ3は魚などで別途確保。
導入期間中は、糖質の塊のような食材(穀類芋類南瓜etc)は避け、根菜果実類は控えめに。

これでは途方に暮れるという方は、P25-30%, F50-65%, C<20%を目安に全体の食事構成を調整していきます。

どの方法でも、自分の体格に合わせて最初に設定しなければならないのは Pの量 であり、P確保のための食材群の量と種類に応じて Fの量と質(脂肪酸構成)が決まります。
複数のアプローチから見て、大きな逸脱のない範囲に収まっていれば、適正な食事構成と言えます。

目標体重に近づき、糖質制限を解除していくにつれて、蛋白質と脂質の量を調整します。摂取エネルギー比でF30%以上かつC40%未満であれば緩やかな糖質制限です。
導入初期のエネルギー不足解消や、機会的な糖質摂取後の迅速なケトーシス復帰には、中鎖脂肪酸(ココナッツオイル、MCTオイル)を活用しましょう。
筋トレを頑張る方はトレ後の適量の糖質補給と、筋量維持・筋肥大に不足の無い蛋白質量の調整を随時行ってください。