運動には高糖質か、低糖質・高脂質か 2017年12月19日 [McSwiney FT, Volek JS et al. Metabolism 2017]
http://ozma.beer/LowCarb_4nwbs/?P=370


Volek先生が実験系を組んだらしきアスリート被験者の論文なのだけど、結構面白い結果が出てます
遊離脂肪酸を直接ミトコンドリアに送り込んでどんどん燃やせるアスリートにとっては
βヒドロキシ酪酸濃度500μmol/Lらへんが、糖も遊離脂肪酸もケトンも使えるversatileな至適濃度なのかも?
ジョコビッチや長友が狙ってるのもそこらへんで、彼らは運動中は低GIカーボも中鎖も摂っている

体重体組成の変化も非常に興味深いです

表2.介入前後の食事摂取内容とβヒドロキシ酪酸の血中濃度
https://medical-tribune.co.jp/rensai/1712034_tab2.png
表3.介入前後での各群の体組成の変化
https://medical-tribune.co.jp/rensai/1712034_tab3.png

LCHF群に応募した被験者はなぜかちょいぽちゃが多くw、実験期間中にTDEEを+200kcalほど積み増して、除脂肪体重維持しながら体脂肪を6kg近く減らした
介入前後の体脂肪率は LCHF群 17.5±5.5% → 12.3±4.7%、HC群 12.8±5.1% → 12.1±4.7%
なので、古典的アトキンスの実践者がしばしば主張する「オーバーカロリーでガッツリ体脂肪落ちる。ソース俺」というような経験談にも一抹の真実が含まれていると思いますた