前田 幸博
8月16日 16:40 ・
『新型コロナ:サイトカインストームと糖のエネルギー代謝』?
妙な主張を発見したので思考実験がてら反論したいと思います。
この先生は「糖尿病は砂糖で治す!」という本の著者で、健康のために糖を摂れ、という主張をされておられる先生です。
https://www.facebook.com/sakitanihiroyuki/posts/3172064196211002
引用ここから-----------------------
今回の新型コロナウイルス感染症だけでなく、バクテリアによる感染症や塩素やアルミニウムなどの消毒薬・農薬・毒物の吸入によって、肺に過剰な炎症が起こり、肺が機能しなくなります。
この状態を肺線維症といい、ガンの一歩手前の病態です。
症状としては、発熱、息切れがでてきます。
肺の炎症が過剰になると、肺癌になる前に死亡してしまいます。
この過剰な炎症をオーケストラしているのが、マクロファージなどの食細胞です。
この食細胞から過剰な炎症性サイトカインが放出されることで、肺が硬くなり、線維化してしまいます。
この炎症性サイトカインの過剰放出を「サイトカインストーム(cytokine storm syndrome (CSS, hypercytokinemia)」といいます。
さて、最新の論文で、このマクロファージなどの食細胞のサイトカインストームと糖のエネルギー代謝の関係がクリアに述べられています(Med Drug Discov. 2020 Jun; 6: 100044)。
サイトカインストームという状態では、マクロファージの糖のエネルギー代謝がブロックされている状態なのです。
具体的には、「糖の完全燃焼」→「糖の不完全燃焼」にスイッチしています。