蛋白質摂取量の設定に注目してください。

「 体重1kg当たり1.2~1.6gのタンパク質が必要(2.0gを超えない) 」

体脂肪率30%前後(20%台後半〜40%程度)の中高年女性読者層に向けて設定された数字です。
除脂肪体重1kgあたりに換算すると、およそ2〜2.5g(3.1gを超えない)になります。

運動についての指示は、特に出されていません。
(スーパーバイザー役の斉藤糧三医師からは『運動されちゃうと、運動で痩せたと思われるから、しないでほしい』とまで言われていたそうです → http://www.functionaldiet.org/closeup/closeup_05.html

標準〜小太りで、代謝が下がり始める年齢の女性で、
日常生活動作以上の運動習慣があってもなくても
【体重1kgあたり1.2〜2g】【除脂肪体重1kgあたり2〜3g】という目安は
ケトジェニックダイエットで推奨される蛋白摂取量の相場、と覚えてください。

またこの記事の中では、中鎖脂肪酸やココナッツオイルに関する言及はありません
(バターはそれらの仄めかし。オリーブオイルとオメガ9は完全にスルー対象!)

中鎖脂肪酸を併用した場合、糖原性アミノ酸のリサイクルが促され、蛋白摂取を若干量増やした状況と同じことが起こります。
食事のアミノ酸バランスが良好であれば、過去のカロリー制限で筋肉を減らしすぎていた人は、適正量に向かって筋肉が増える傾向がしばしばみられます。

アミノ酸からの糖新生が実際どの程度おこるかは、生活サイクルや個人の代謝活性によって異なるので、
導入期のリスク回避としては、不足を避けるべく最低ラインを下回らないよう

総体重1kgあたり1.2g以上
除脂肪体重1kgあたり2g以上 の蛋白質摂取量確保

を目指すのがよいでしょう。