>>109
クラスが一緒だった4年間で、隣か斜め隣の席になったことは3, 4回あった。
泣かされた後、ようやく嗚咽が収まった直後に、まだ目が真っ赤で涙も乾かないまま、話しかけてくることは結構あった。
例によって空気読めないから、泣かした女子数人の目の前でも平気なので、困って無視したことは何度もあった。
6年の時、いつもより大泣きした後、ハンカチを机の下に落としたまま、ロッカールームの隅へ逃げて、うずくまって大号泣してるところへ、ハンカチを持って行った。
花柄のガーゼのハンカチが、こんなに涙出る?と思うくらい、ぐっしょり濡れて重くなってて、びっくり。
教室出て行く時は、5年生以上になってからは珍しく、うええぇーん、うえっうえぇうえぇぇっ、という調子で泣き声上げてたが、5分くらい経って、下級生も通る場所なので、さすがに声押し殺してふええっ、ふええっと泣きじゃくってた。
隣にしゃがんで、ハンカチを膝元に置いたら、顔歪めたまま振り向いて、正面から見返してきた。涙の筋まみれでべったり濡れた顔が間近で、嗚咽した時、振り飛ばされた涙の雫が腕に飛んできた。
また泣き声上げてしがみついてきそうな気配があったので、慌てて立ち上がって教室に戻ったが、もう涙を吸いそうにないハンカチの感触と、後ろめたさが残ったな。