>>130続き
半年くらいたった頃から、いじめられても少しは涙をこらえられるようになって、泣く回数は週2,3回くらいに減った。
1番の泣き虫の女の子は、やっぱり毎日「ウェーッ、ヴェーン」と大泣きしてたが、たいてい泣かした方が叱られるだけだった。
他に2人くらい、自分と同じくらい泣く子がいたけど、その子たちも慰められるだけで、泣くこと自体は叱られない。
但し、この頃は男子も女子も、喧嘩やいじめの時は直接叩いたり蹴ったりしてくるから、痛みとか回数とか限界を超えると、泣かされることに変わりはなかった。

年長組になって、親とか先生と「泣かない」約束をして、泣く回数は週1回以下になった。
親に「今週は一度も泣かなかった」とか「今月は3回しか泣かなかった」とか報告してたが、クラスの男子ではまだ泣き虫の方だった。
女子も「女の子のくせに暴力をふるうのは恥ずかしい」としつけられて、口喧嘩が増えた。
それでも1回、一番男勝りだった女子と喧嘩して、声がかれるくらい大泣きさせられた記憶がある。
男子に泣かされる時も、小さく泣きじゃくるのではなく、すぐに号泣になって、顔こすりながら、5分以上は涙ぼろぼろで嗚咽し続ける泣き方だった。
クラスの他の男子より派手な泣き顔を見せてたから、男子だけでなく、女子からも時々「泣き虫」といわれることに変わりはなかった。