4年生の時は、クラスで問題を起こした男子2人に逆恨みされて、授業後校庭の隅に連れて行かれた。
そいつとつるんでる6年生がいて、調子にのるなとか罵られた。
何とかやり過ごそうと黙ってうなずいてたが、下まぶたが熱くなって、涙が出る寸前に、胸ぐらつかまれて至近距離で顔に唾かけられた。
相手と10cm以上体格差があって、引きつけられて動けなくされた経験が初めてで、怖くて涙が一気にぼろぼろこぼれた。
以前ならすぐに嗚咽してしまうのを必死でこらえてたら、同級生の2人に、
「何だ、やっぱりすぐ泣くじゃん」「泣けばいいと思ってるよな」と言われて、しゃくり上げてしまった。
泣き声上げるのは何とかこらえて、ふぇっふぇっと短くすすり泣いたが、涙と鼻水は大量に出て止まらなかった。
胸ぐらつかまれてる間、下向けず顔もぬぐえず、涙が幾筋も伝わってる顔を見られっぱなしで、口の中に涙も鼻水も流れ込んでくるのにどうすることもできなかった。
6年生に色々罵られたのは覚えてなくて、同級生にまた泣き虫呼ばわりされたのが悔しかった。
この頃の2学年の違いって大きいから、結局15分くらい怯えて泣き続けた。
解放された後も、泣き止もうとする余裕もなくて、夕方薄暗くなった校庭の隅で座り込んで、大粒の涙がぽろぽろ伝うのをそのままにしてむせび泣いた。
この時は全く人目がなかったから、久しぶりにひどくしゃくり上げて咳き込むくらい大泣きした。

5年生の時はクラスでの口喧嘩の弾みで、無理な理屈を言って、5〜6人から総攻撃にあって泣いてしまった。
泣く回数は減ったが、窮地に追い込まれて泣く時は、却って悔しさが強くこみ上げて、泣きじゃくりが止まらなかった。