本気で思い返すと、学校で泣いた記憶は、案外しっかり残ってて、3年生の時は夏休みまでに10回くらい泣いてた。
この頃は男子と喧嘩になると、泣かされずにすむことがなかったな。
とびきり泣き虫の男子が1人いたが、気弱ですぐ泣き止むことも多かったのに比べて、自分はやり返しながらたいてい大泣きしてた。
すぐに目や鼻も真っ赤に腫れて、長いこと泣いた跡が残る方だったから、泣いた回数以上に泣き虫の印象が強かったかも知れない。

3年生の時は、登校途中に喧嘩して、半泣きになった顔を1年生に見られて、悔しくて本当に泣いてしまったことがあった。
下級生に泣き顔見られるのは屈辱的だけど、かえって恥ずかしさで涙がどっと出て、顔ぬぐって泣きじゃくった。
顔中火照って、耳まで熱くなったのを思い出した。