5〜6年生になると、低学年の子が、喧嘩したり叱られたりして、うぇーん、うぇーんと大声上げて泣くのを、顔をぬぐってやったり頭をなでてやったりすることも多かった。
自分が叱って大泣きさせた子もいたし、3年生の泣き虫の子が同級生に泣かされてるのを「3年生にもなってもう泣かないの!」と説教したこともあった。
だから、自分が教師に叱られて泣いてる顔を見られたのはすごく恥ずかしかった。

特に1対1で叱られて泣く時は、クラスの目がある時と違って、泣き出しても教師も容赦なく説教するし、叱られる原因になった失敗の理由とか、どう改善するのかとかも言わされた。
しゃべらされると、ますます涙が出て、涙声で短いフレーズを言うごとに、大きくしゃくり上げるのをこらえられなくなった。
同年代の男子より小顔の童顔で、低学年の子と同じくらい、涙も大粒でぼろぼろ次々に出てたから、低学年の子に特に注目されるのがわかった。
自分の泣き顔を家で鏡で見たこともあったから、泣き腫らした顔の想像もついて、職員室や教室を出て、下級生や他の教師とすれ違う時は、ますます恥ずかしくて涙が止まらなくなった。
トイレで鏡を見たときは、ぷっくり腫れたまぶたの奥の目が、まだ真っ赤でうるうる。
頬まで腫れてたから、みっともなさにまたうぇぇーん、としゃくり上げてしまって、大きい方に扉を閉めて入って、顔覆って号泣した。
いったん泣きじゃくってしまうと、顔歪めて、涙を手でぬぐいまくる泣き方をしてたから、余計子供っぽい泣き顔に見られたと思う。

そういう泣き顔になるのを知ってたから、>>801の時は何とか涙をこらえたんだけど、顔はもう腫れてたんだと思う。
涙がまだ出てなくても、目鼻真っ赤にしてる同級生の顔は何度も見てたから、自分もそうだろうなと思って、恥ずかしくてたまらなかった。