>>715
その女の子に小3の時に「泣かされた」のを思い出した。
逆上がりができなくて、近くの公園へ母親に連れていかれて練習してるところに、その子が通りかかった。
その子は運動は何でも得意で、鉄棒見たら反射的にとびつくような子。
俺が尻が上がらなくて苦心惨憺してる隣で、これ見よがしにくるくる連続逆上がりをやり出した。
とーぜん、うちの母親は「1年生なのにすごいね」とベタ誉め。
その女の子の母親もまんざらでもない顔して、笑って俺と比べて見てる。
すぐにまぶたが熱くなって、鼻も涙で詰まりかけてきたが、必死で涙がこぼれるのを我慢して、泣き顔見られないように顔伏せて、続けて地面蹴ってた。
5分くらいして飽きたその子が、ドヤ顔でこっちを見た瞬間、うちの母親が「あんたは相当頑張らないと」みたいに追い打ち。
その一言で、その子がケラケラ笑い出して、俺は完全にキレて...うぇっ、うぇっ、と激しくしゃくり上げてしまった。
こらえていた涙が次々にこぼれ出して止まらず、ごしごし手でぬぐっても、頬から顎に滴ってる状態で、その子と目が合った。
いかにも面白いもの見てる表情で、泣き顔見つめ返してきて、恥ずかしくてたまらないのに、嗚咽はさらにひどくなった。
もちろん一緒に帰りたくないから、10分くらい鉄棒にしがみついて動かず、大量の涙も鼻水も鉄棒を握った手にぽたぽたこぼして大泣きした。
母親に強引に促されて、うつむいて泣きじゃくりながら帰った。

その子は勉強は苦手、ピアノの練習が嫌いで、俺と比較されて母親に叱られて大泣きしてる声がしょっちゅう聞こえてきた。
その子にとっては、前に書いた小5の時も、優等生面してた俺に対する意趣返しで、じっと泣き顔見てきたんだろうな。