5月9日付朝日新聞「素粒子」から。

不況の長いトンネルを抜けると、グローバル化の世界であった。
資本や商品が国際社会を自由に動く時代、風に乗ってさまざまなものも軽々と国境を越える。
偽装食品に、毒入り食品。
失業に低賃金。
米国発の金融危機で、日本は再びトンネルへ。
新型豚インフルも遂に成田へ上陸。

グローバルも終わりつつある。
まるで新幹線の車窓の景色の移ろいのようだ。
オレは、石油危機の前から車窓を眺めているが、グローバルの景色の何と見苦しかったことか。