28のつづきです。

小学校の教室には、もちろん暖房などなく、雨や雪が降らない限り、真冬でも窓と扉を開け放って授業を受けていました。
先生は上下ジャージを着て、靴下も靴も履いて、休み時間は暖房の聞いた職員室で暖まっていましたが、
私たち子供は底冷えのする、吹きさらしの教室で、ただひたすら寒さに耐え抜くしかありませんでした。
雪の日でも、はだか・はだし運動は容赦なく続けられました。
サッカーはしなかったですけど、雪の積もった校庭をひたすら短パン(ブルマ)一枚でマラソンさせられたものです。
泣くと怒られるので、みんな涙を必死でこらえていました。
中学のとき、私たちが裸・裸足で体育の授業や運動会をしている写真が載った卒業アルバムを別の小学校出身の友人に見せたことがあります。
口が悪いので有名な子だったんですが、「耐え抜いたなんていってるけど、先生の言いなりになってただけじゃない。嫌なことは嫌だと言う勇気がなかっただけだよ。馬鹿みたい。」みたいなことを言われて、すごくショックだったことを覚えています。