警察署や裁判所を介さない私的な制裁を「私刑」と呼びます。
この私刑は、法律に基づくことなく、特定の人物や集団の主観、気分によって執行されます。
誰かが炎上すると、私刑を加えるべく多くの人が集まります。
本来、人が人を裁くことはとても難しいことです。

正義感から私的制裁を加える人たちを「ソーシャルジャスティスウォリアー」と呼びます。
訳すと「ネット上の正義の戦士」となり、勇敢なヒーローのイメージですが、
実際は前述したような私的制裁を加える自警団です。
正義に基づく行動は後ろめたさがない上に、「世の中を良くしている」と錯覚しやすいため、
気持ち良さを味わうことができます。
この快楽が判断力を鈍わせ、どんどんと過剰になるのです。