柄入り下着の生徒に体罰 
 朝日新聞,1991年5月31日夕刊,大阪本社版17面 

福井県丹生郡織田町の町立織田中学校(****校長、生徒215人)で、
修学旅行の持ち物検査の際、付き添い教諭の1人が3年生の男子生徒全員に下着を見せることを命じ、
柄入りの下着(トランクス)をつけていた生徒の体に触ったり、体罰を加えていたことが31日、分かった。
**校長は行き過ぎがあったことを認め、修学旅行後、全員を集めて謝罪している。
同校では5月21日から3泊4日の日程で東京方面へ修学旅行に出かけた。
持ち物検査をしたのは出発の前日。あらかじめ荷物を学校から宅配便でまとめて旅行先に送る際、
付き添い教諭が、78人の男女を別々に分けて一斉に調べた。
生徒、父母らによると、この時、男子生徒40人のうち約30人が
修学旅行への持参が禁じられている柄の入った下着を持っていたため、これらの下着を一時没収。
さらに教諭の1人が「普段から柄入りの下着をつけているのかどうか、検査する」と
男子全員に下着を見せることを命じ、トランクスをはいていた生徒約20人の体の一部を触った。
そして、それぞれが持って行こうとしていた下着の枚数分だけ、
授業につかっている竹ざおで生徒30人の頭を強くたたいたうえで、下着を返したという。
**校長は「トランクスが多かったので身体検査をしたようだ。いずれにしても熱心で若い先生なので、指導が行き過ぎてしまったのかもしれない」と話している。