1981年、ポートピア81が開催された。ゴダイゴの歌うポートピアが、ばら色の未来を
予感させていた。そして、俺は中学に進学。ウチの方は校区が複雑で、俺の地域は、小学校の
クラスメイトとは別の学校に行く事になっていた。

今まで以上に田舎で、同和地区の真ん中にある様な学校だった。そして、その凄まじい閉鎖性
に驚き、改めて自分がよそ者であることを実感させられたものだった。元々柄が良くない上に、
既に出来上がっていた人間関係の中に、俺のような無能者が行って上手く行く訳が無かった。
苛めに会いながら、俺に出来る事といえば、違う自分を演出する事しか無かった。