中学2年の3月。好きな先輩の卒業式。
用意しておいた手紙にカメラに花束。卒業式お決まりの外での「見送り」。
しかしその日は前日から続く雨。朝から担任は私達を嵐の渦に置き去りにした。

「今日の見送りは雨で中止」!!

そんなわけにいくか!最後なんだぞ?!ボタンもらって花渡さなきゃ!!!
私達はティッシュ一箱使ってテルテル坊主を作った。窓際にズラリ。
そして式は始まる。最も来て欲しくなかったこの日。けれど先輩の名前は呼ばれてしまう。
些細な関わりだけでもよかった。見つめていられるだけでよかった。たとえ恋人と歩く後ろ姿でも・・・。
涙を浮かべながら式は終わり、体育館を出た私達の目に飛び込んできたもの!
降り注ぐ太陽の光!!!

泣いたね。