私は小5で来たんだけど、学校で習ってて、恥ずかしくて誰にも言えず
母のナプキンを盗んだりしてこそこそバレないようにしてたの。
大人になるのがすごく嫌だったから超ショックだったなぁ…。

下着が汚れてしまった事があって、どうしたらいいか分からなかったから
タンスのすみにねじ込んで隠していたんだけど
それを母に見つかってしまった。

母にお赤飯を炊かれて「まさかほんとにそんな事するの?!」すごくすごく嫌で
父が帰って来て「?赤飯なの?」って言ったすぐ後「あっ!」って顔されて
さらにすごくすごーく嫌だった。

しかもたまたま叔母と従姉妹の姉が遊びに来て
「今日はお赤飯炊いてるの?」って言いながらまた二人とも私を見て
「なるほど…」って顔して叔母が
「〇〇ちゃんのおめでたい事があったのかな?おめでとう!」って言われて
ほんっとに嫌で本気で部屋に逃げ込みたかった。

お赤飯を食べた記憶はないの。

それで、部屋に戻ってタンスを開けたら
母の手紙が入っていてね、途中の文を覚えていないんだけど… 

「〇〇ちゃん、おめでとう。
 お母さんは〇〇ちゃんを産んだ時、赤ちゃんが女の子ってわかって
 とっても嬉しかったんだよ。
 もう〇〇ちゃんも女性の仲間入りなんですね。
 すてきな大人になって、素敵な女性になってくださいね。」

っていう感じのすごくあったかい手紙だったんだよ。30になった今は分かるの。
でもその時は初潮が来た自分の体に嫌悪感があったし、母に皆の前で恥をかかされた気分で
その手紙を、わたしは恥ずかしさと怒りで泣きながらビリビリにやぶいて
捨ててしまったんだよ。

もう20年も前の事なのに母の気持ちを思うと涙が出て(これ打ちながらも)
申し訳なくなる。おかあさん、ありがとうってあの頃は言えなかったの。
私にとっては、すごく辛くて切ない思い出だな…。