自分が田舎から母をひきとって、東京で隣の部屋を借りてやって
暮らしていたが、どうも水が合わなかったり、バイト先でトラブルを
起こしてしまうため、母を田舎にかえすことに。そのとき、母が
諸事項に対してあまりにもいいかげんだったために殴ってしまった。
今思えば、自分はそのとき鬼だったのかもしれない。
ただ、田舎に帰った母は、鬼になって尻をたたく人がいなくなった
せいか、放置され、引きこもり、そのままボケてしまい、おととし
逝ってしまった。今でも、あの時殴られて歯が折れながらも笑顔で
俺を見ていた母を思い出す。