高校3年生のとき、進路の事で相談がしたかったので職員室へ
担任の先生は同好会の教室にいると言われたのでそこに向かいました
当時、私の高校は正式な部活の他に同好会も多く、
複数の同好会がいくつかの教室でまとまって活動をしていました

同好会の教室のひとつ、、窓際の席で1人の男子生徒と向かい合っている先生を見つけると
私は教室に入って先生のところへ
何をしているんだろうと見ると、2人の間の机の上にはチェスのボードが。
ふ〜んチェス同好会?と思いつつ男子生徒の方に視線を向けたとき、
トクンと胸が高鳴りました
いま思い出しても、特に格好が良い訳でもなく、失礼な表現ですが冴えない感じの男の子でした
でも、右の手のひらを頬に当てて、食い入るようにボードに見つめている姿
上手く言えませんが、何も取り繕っていない真剣な素の表情にときめいてしまったんだと思います
文字通り見惚れてしまい、私に気づいた先生から声を掛けられたときには
すっかり進路の事を忘れてしまい、
「何でもありません」
と、私は慌てて教室から出ていってしまいました

その後は同好会の教室に行く機会もなく、、
恐らく学年が違う所為か、その男子生徒を見かけることはありませんでした
たった一度の出会いでしすし、これが恋と言えるかは分かりませんが
卒業して20年近く経ったいまでも、あの時の胸の高鳴りとときめきが忘れられません