初めて電磁気学を学習した時に感じる挫折感は電磁場の定理は理解できても
演習問題では非常に簡単な例しか数学的に計算できないということだ。

その例でも無限大の平面の電場とか無限長の導線やソレノイドなどであり
現実に近い有限長の導体では始めから近似で手計算、電卓では時間的に困難。

1980年頃筑波の高エネルギー加速器研究機構に巨大な冷却液槽に漬けられた
クレイ1と呼ばれたスパコンが稼働していたが演算速度は160MFLOPSだった
それでも素粒子論の数値計算には実用的だったといえる。

ところが現代で状況が激変している、俺がアマゾンセールで買ったノートPCの
ベンチマークテストでは何と18TFLPSであり、クレイ1の112500倍の速さである
プログラムが書ければ有限長の図形の電場、磁場の計算は実用精度で簡単に解ける。

この板の現状から解るように全く進歩してないのは人間の知能だということ。