今、空間に一個の電子を持ってきて、この電子からたった一個の光子を放出する。
光子は、観測される前は波動関数である。従ってそれは、電子の周りを同心球状に広がって行く複素関数である。
なんの初期条件も与えなければ、この複素関数を2乗したものは、電子を原点とした光速度で広がる球の場所が
存在確率の大きい実関数になる。
ところが、ある点、例えば電子から10光年離れた場所でこの光子を観測したものがいるとする。
するとその瞬間に波動関数は消える。(これを波束の収縮と呼ぶのであった。)とすると、今光子が観測された
場所と電子をはさんだ反対側(20光年離れている)では、光子が観測された瞬間に波動関数が消えるのだから、
「反対側で光子が観測された」という事実は光速を遥かに超えて伝わることになる。

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