後世に大天才として名を遺すような成果を上げるには、リスクを取って先の見えない
他人があまり手を付けてないような研究も必要。だが、そういう事ばかりやってると一生鳴かず飛ばずで
終わる可能性もある。だからそういう研究成果を上げてるのは大抵、空気読まない変人タイプの
天才が多い。

普通に接していてもすげー頭のキレる天才と誰が見ても認めざるを得ない、ノイマンタイプの天才は
普通の人間と同じように損得勘定で動くところが大きいから、そんな危ない橋はあまり渡らない。
成果の出そうな所に目星をつけて、ホームランはないけどソコソコのヒットを連発する。

まあ今の時代は、科学が発展しすぎて専門分野の細分化が進み、義務教育の普及で競争が激化し、
娯楽産業の発展で科学に集中できない誘惑要素が増えて、アインシュタイン型にしてもノイマン型にしても
中々昔の天才みたいのが出にくい状況になりつつある。義務教育の普及はソコソコの秀才を量産したけど、
昔と違って娯楽や誘惑が山ほどあって科学だけに人生の全てをささげる昔の大天才みたいのはむしろ減った。

研究分野も細分化してるから、一人の独力で今までの常識が全てひっくり返るような
大発見、大研究も減った。今後も昔の大天才と並び称されるような、モノスゲー大発見、
大研究をする人物が出てくる可能性は低いだろう。直近50年、1970年以降の研究者でも
それまでの天才と比べたらショボイ名前しか思い浮かばないしなあ。