傍観者だけど、「物理学者ランダウ」の中のランダウの手紙を見ると、物理においては様々な定理ではなくて計算テクニックが重要なんだとしつこく強調されている。
で、物理屋に対しては、数学者でなくて物理学者が数学も教えるべきだと書いている。
すべての存在定理や過度に厳密な証明は、物理屋のための数学カリキュラムからは追放しろと。
そんな仰々しい数学はどうでもよろしい、と。
改めて読んでみると、かなり過激なこと言ってるな。

したがって、「数学者の書いた本は使えない」とランダウが言ってるってのは、正しい。
厳密に言えば、「数学者の書いた本は使えない」と直接書いてはいないが、そんなのはまさにくだらない「厳密」さ。
「ランダウの生涯」は読んだことないけど、そこにはより直接的に書かれていたとしても不自然さは全くない。

ということで、この話は終わりにしてね。