問:
同波長のレーザー光線二本を同一点に照射する。
双方の位相が逆なら、両者は破壊干渉して消滅する。
光線のエネルギーは何処に消えたのか?
双方の位相が同じなら、両者は建設干渉し、
波の振幅が二倍になりエネルギーは四倍になる。
余分なエネルギーは何処から出現したのか?
答:
全面的な破壊干渉・全面的な建設干渉が起きるような形に、
レーザー光線を配置することはできない。
位相は、ある場所で同じ、ある場所で逆になり、
全体としてはモワレになって、エネルギーが保存される。

……という所まで頻出問答ですが、どうも釈然としません。
そもそもレーザー光線を発生させる光共振器の原理自体、
同位相のレーザー光線を合わせ鏡の中で重ねているわけです。
合わせ鏡の中を往復する回数が N のとき、
光線の本来の長さが 1/N に折りたたまれ振幅が N 倍になりますが、
このときエネルギーは N² 倍になってるんじゃないでしょうか?