数研出版
「太鼓をたたくと、太鼓の膜の振動によって、まわりの空気は
圧縮と膨張をくり返す。この振動が縦波となって空気中を伝わる。
(図23)」

太鼓|→ 疎 密 疎 密 疎 密 → 少女の耳(図23)


啓林館
「空気の一部がある向きに押されて変位すると、その前方の空気は
圧縮されて圧力がわずかに上昇する。次の瞬間に、その部分は
圧力を元に戻そうとして膨張するため、さらに前方に変位を引き起こす。
このように、空気の変位と圧力変化が伝わっていく現象が音波である。
したがって、音波は媒質の疎密が連なって進行する縦波(疎密波)である。」

図1(b) 圧力の変化によって耳の鼓膜が振動する模式図


東京書籍
「空気中を音波が伝わるしくみは、図19のように、ばねを伝わる縦波と
似ている。音源が振動すると、それに近接した空気は圧縮されて
密度が大きくなったり(密な状態)、膨張して密度が小さくなったり
(疎な状態)する。空気中の一部が密な状態になると、その部分は
もとに戻るようにまわりの空気を押す。すると、押されたまわりの空気は、
次に密な状態になる。音源によって生じた空気の密度変化は次々と
周囲の空気の密度変化を引き起こし、縦波として伝わっていく。」

図19 ばねと音波の比較
   バネの縦波と、太鼓の空気の振動の模式図