>>169
地球文明が自然発生した物だとしたら…。合理的に考えて文明レベルが低すぎる。この世界では無限の時の中で無数の宇宙が生成と消滅を繰り返しているのだろう。その内の一つの宇宙の中ですら多数の知的文明が当たり前に発達して競い合うのが普通に考えられる宇宙の姿だ。しかし現実にはこの広い宇宙に知的文明はいまだに地球文明以外にただの1つも観測されていない。しかもその文明レベルは有史以来6000年程度の超初期レベル。偶々、地球文明がこの宇宙で生まれた文明の最先頭グループで、偶々、その中でも最初期文明レベルで、偶々、その中でも有史以来6000年の猿の親戚がやっと文字を覚えたか覚えないかレベルの文明圏に生まれる可能性は、世界に無数にあるであろう文明の数からすると極めて低いと言わざるを得ないだろう。

しかし見方を変えてこの世界が人為的に作られたシミュレーション世界だと仮定したら、一気に合理性が増す。なぜなら量子的な世界を物理的にシミュレートすると少し規模が大きくなるだけで指数関数的に計算量が増加する為、現実的に解く事は物理的に不可能だからだ。その為、現実には元の多体量子系を近似した、有効なポテンシャルや相互作用を含む少数系で再現する事が考えられる。そのような疑似宇宙さえ、現実的にシミュレート可能なのは初期文明1つ分程度に過ぎない。というのは十分にあり得る話だ。この理論に基づけば無数にあるであろうシミュレーション世界の圧倒的多数が初期文明レベルまでに留まる為、我々がこんな超初期レベル文明圏に生まれたのも確率論的に当たり前の事とも推測出来る。

つまり確率論から言えば我々の地球文明が自然発生したリアルワールドである可能性は、人為的に作られたシミュレーション世界である確率の100000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000分の1以下という事になるだろう。