以前のコメにも書きましたが、水の浮力に関しては、物理事象の変化
が連続的変化であるとして考察した場合でも、分子運動論だけで浮力
を説明することはできないと考えています。

分子運動論によれば、水分子は水温に比例した分子運動をしていると
考えられます。水温は一定ですので水槽中の水分子の分子運動はほぼ
一定であると考えられます。

もし水の密度が水分子の運動によって保たれているとすれば、高水圧
の部分の分子運動が、低水圧のの部分の分子運動より激しくなければ
高水圧の部分では高水圧に圧縮されて、水分子の平均自由移動距離が
短くなってしまう(水の密度が上昇する)はずです。

しかし、水の密度はどの部分でも一定ですので、水圧の高い部分では
分子運動の激しさが増して、水の密度を一定に保っているはずです。
そして分子運動の激しさの違いは、水温の違いとして現れるはずです
ので、水圧の高い部分での水温は、水圧の低い部分より高くなるはず
です。しかしどの部分でも水温は一定です。

上記より、水の浮力を分子運動論だけで説明することはできないと考
えています。