0.866cの等速運動で地球に接近してくる固定長30光年の葉巻型UFOがいます。
UFOは地球を素通りして、その先にある恒星に向かっています。
地球と恒星は、慣性系に静止しており、距離は30光年です。

UFOは地球から見てローレンツ収縮し、長さ15光年に見えます。

UFOには地球と同じ性能の時計があります。
地球とUFOの後端が同一座標にあるとき、地球とUFOの後端の時刻を合わせます。
地球から見て、UFOの先端と恒星までの距離は15光年。
地球から見て、UFOの先端が恒星に到達するまで17.3年。
そのとき、UFOの後端の時計は、8.65年です。

UFOから見てみます。
UFOは慣性系に静止しており、
地球と、恒星がUFOに向かって0.866cで等速運動しています。
UFOの後端を地球がすれ違ってから、UFOの先端が恒星に到着するまでに、
UFOの後端の時計で8.65年かかりました。

UFOから見て、UFOの後端が地球と同一座標にあるとき、UFOの先端から恒星まで、7.5光年。
UFOの長さは15光年だとすると、
地球と恒星の距離は22.5光年にローレンツ短縮されたことになります。

これは、奇妙な話しですね。