ウランには中性子数の違いで、ウラン235と238の二つの同位体があって
238は核分裂連鎖の邪魔になるので減らしたい
それを核濃縮と言って、化学的性質が全く同じ235と238の分離は困難を極める
日本は濃縮できたのか、アメリカの方こそ濃縮できたのかって話ですよね
その話は文字通り核心の部分で、話はそれで終わってしまうので

その前に地上起爆なのに、なんで上から熱線が降り注いだんだという質問についてですが
郵便局の窓から差し込んだ熱線の焼け跡が壁に残っていて、斜め上から照射されている
それは原子爆弾から熱線が出るんだと思い込んでいると、そういう疑問が出てくる
そこは火薬の爆弾とは違う

まず、爆弾内で核分裂が連鎖すると、そこから出てくるのは中性子だ
爆弾が炸裂する前に、前にですよ
鋼鉄製の爆弾の筐体を音もなくすり抜けて無数の中性子が飛び出す
それが空気に当たってガンマ線を出す、これが「ピカッ」の熱線の正体
その時、爆弾を中心に真っ白な半球状の火球が見られる
爆弾ではなく、巨大な火球から熱線が降り注ぐということです

また、理研の人が言うには、アメリカでガンバレルから爆縮に改良したように
爆発の初期に未反応部分が飛び散らないように、大砲の筒のようなものに入れるとかで
上方に噴出されるというのもあるんでしょう
そもそも核実験なしのぶっつけ本番のウラン原爆を落下途中で起爆させるなんて高度な技術を使うわけがない
核爆発しただけで大成功という状況なのにだ
地上起爆でないと思わせたいがために上空600mで爆発したと強調している