>>1続き


電子と陽電子には大きさがある

まず、電子と陽電子には大きさがあることを解説します。古典物理学では電子と陽電子には大きさがあることがわかっています。もし大きさがなければ電子と
陽電子はクーロンの法則から引力が無限大になってしまうのです。そのことを回避するには大きさがなくてはならないのです。

ところで電子と陽電子に大きさがあることを明確にして対消滅を考察すると、消滅という現象が従来の物理法則を破っていることが明らかとなります。
電子と陽電子の球体が接触すると消滅するということは、電荷や磁性が異次元に移動することになり、
新たにパラレルワールド理論を作らなくてはなりません。接触するだけで消滅することを説明する物理法則は存在していないのです。


電子と陽電子は融合できる

では、電子と陽電子はどのようにして真空から消えてしまうのでしょうか。
粒子を説明する理論にパウリの原理というものがあります。パウリの原理によれば、2つ以上のフェルミ粒子は電荷、磁性、位置が
完全に同一の状態を占めることはできません。
つまり、フェルミ粒子である電子は、磁性が異なれば重なりあって融合することが可能であり、原子核を周る電子軌道上では、上向きと下向きの磁性を持つ二つの
電子が物質波となって同一の位置を占め、融合しています。
また、同じくフェルミ粒子である陽電子は電子と電荷が真逆なので対になって融合することができるといえます。
つまり、電子と陽電子は内部構造が無いという加速器の実験結果も考慮すれば、真空中で対融合して隠れていることになるのです。
質量は融合したときに等価のエネルギーのガンマ線となって放出されるので0となり、真空と同一の性質をもつため、電子と陽電子の
融合体は真空子だと呼ぶことができます。

(続く)