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.    *** 量子力学の核心は、実現可能性のための複合実体が潜在する ***

“ 量子力学の核心 “ を説明するなら、皆が知っているシュレーディンガーの猫が相応しい。
この思考実験では猫の生死が確率1/2で決定するのだが、主に何の作用が、猫の生死を確定するのかという問題と、
実験開始から猫の生死が確定する迄は、猫はどのような状態で存在するのかという点が問題になる。

上記二つの問題はマクロな物質的決定性での議論なら確定は、崩壊確率1/2から起因する粒子放出の可否であり、
確定する迄はそれに応じた常識である。 しかしこの思考実験はミクロ領域での量子力学に基づく議論であり、
ミクロ粒子の集合体である猫の生死は、量子力学に基づく知見の応用では、人間による観測以前では生死混在の
非決定状態であり、人間による観測によって猫は生死混在から単一状態へと遷移する、のだろうと考えられている。

それでは何故ミクロ領域では、このような不可解さが存在するのだろうか。 これは投稿者がかなり以前から指摘して
いることだが、結論から言えば、ミクロ領域においてこのような複合する実体性が存在するのは、
宇宙全体の全存在物に対して特にマクロ構造であっても、小規模構造には多様性を生み出す起因になるからと思える。
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