地球外生命の科学的考察(あるいは妄想) Part 8
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確たる実証が、未だ実験室レベルでさえ見つかっていない現在、宇宙の広大な空間と、
長い歴史の中では、きっと他の星でも何らかの形で「生物」(と呼ぶべきもの)が誕生して
いるであろう、という考えに果たして科学的根拠があるのか。
確かに現代、医療も進んで科学的・技術的に高度な治療も行えるのは事実だが、
かといって「生物」(くだいて言えば細胞)を物質から創造できた試しはない。 誰かの富を奪う事でしか人は豊かになれないなら
20万年前、わずか数千人の親族集団から始まり、ボロキレを身にまとい掘っ立て小屋に住み、
明日の食料を探すだけで一杯一杯だった人類が、それから数千年で70億人まで人口を増やして
尚且つ原始時代より遥かに豊かな生活をしているなどという事はありえない。
経済成長とは生産性の上昇と富の蓄積と人口増加の複合効果によって実現される。
途上国は一般に人口の増加率が高く、生産性も先進国の技術を導入するだけで飛躍的に伸ばせるので
条件さえ整えば先進国より高い経済成長率の達成が可能である。
その高い成長力は先進国の経済成長にも寄与する。
先進国は安い人件費を求めて途上国に工場を移転する。途上国が発展して人件費が高騰すれば
更に下位の途上国に工場を移転。この繰り返しによって世界中の国家の経済水準は一定以上に
上昇し、その結果、世界人口は減少に転じる。豊かさは性欲以外に欲望を分散させ、子供は
安い労働力から、教育費の嵩むお荷物に変化するからである。
人口減少は経済にとって大きなマイナス効果である。世界に先進国の生産技術が行き渡れば
大きな生産性の上昇も望めなくなる。つまり世界は22世紀中にも縮小経済に向かって歩みだす
事になる。給与水準が毎年確実に減少する経済。夢も希望もない社会。
社会不安が増大し、犯罪率は上昇し、戦争や内戦やテロが頻発する世界。 この状況を打破する唯一の手立てが機械生命体の創造である。
人類を遥かに上回る知性を持つ機械生命体が生み出す、想像を絶する超文明によって
生産性を飛躍的に伸ばすしか人類が更なる発展を継続する道はないのである。
機械生命体は冷徹非道なモンスターのようになるのではないか。恐ろしい。遺伝子操作による
新人類の創造という手立ての方が妥当である。と思われるかもしれない。否。機械生命体は
有機生命体とは必須生存環境が違うため宇宙空間でも容易に生存可能である。
進化速度も人類とは比較にならない為、人類との競合や軋轢と言った事態がそもそも起こらない。
人類を超える新人類は、新しい進化した種族と言えど、人類の延長線上でしかない。
食性や必要な住環境も人類とほぼ同様である。つまり新人類にとっては我々人類は生存競争の
競合相手であって邪魔な存在になるのである。 なぜ何種類もいた猿人や原人、旧人がすべて絶滅し、我々現生人類、ホモサピエンスだけが生き残ったのか。
それは彼らが我々人類と競合する存在であったからである。直接武力の行使があったかどうかはともかく、
彼らは現生人類の祖先との生存競争に敗れた結果滅んだのは明らか。ゴリラやチンパンジーですら生き残れた
環境変動要因だけで、それより遥かに高い知能を持っていた原人や旧人が滅びる事などありえないからだ。
この事は何を意味するか。つまり遺伝子操作によって人類より優れた新人類、ニュータイプを創造する事は
やがては旧人類ととなった我々人類の滅亡に繋がるという事だ。戦争になるか。食料やエネルギーや鉱物資源の
争奪戦になるか。単なる市場原理で必然的に負けるか。どの道をとるにしても人類が生き残る道はない。
これを避ける唯一の手立ては、種の分裂を招かず人類全体で一律の進化を実現する事のみだ。
しかし100億人に迫ろうかという人類を一律に人工的に進化させるなど技術的には検討の余地があろうとも
政治的、経済的に考えれば実現は極めて困難である。故に人類の存亡は機械生命体の創造の如何に
かかっていると言えるのである。当然、文明の主導権は機械生命体に移り、宇宙に広く進出する地球文明の
後継者も機械生命体。どの星でも同じ事が起きるので宇宙人も機械生命体となる。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています