南堂ちゃんが大好きなジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』だけど、これを推薦してる大学の先生って理系じゃないのか?
文系のオイラから言わせてもらうと、間違っていることが書かれていて、恥ずかしくて推薦できないんだが…。

インカを滅亡させたのは、スペイン人が、馬と鉄をもっていたからではなく、王位継承の争いをうまく利用したから…。
これは中南米史の研究者にとっては定説中の定説だ。病原菌が人口減に貢献したのは事実だけど…。

インカの王権は、「垂直統治」といって、道路をつくって、太平洋岸・アンデス山地・アマゾン川流域の産品の流通を支配することで成り立っていた。
南北に長いから、分断されて文明が発達しなかったって言われても、大切なのは東西(正しくは垂直)方向の流通だったんだけどね。

インカは、征服すると、首長の子どもを首都に連れて行ってケチュア語で教育した。成人して首長になっても、言葉がしゃべれないから、うまく統治できない。
そこで、現地の言葉に堪能な代官を派遣して、代わりに統治させる。こんなズルイことやってたんだぜ。

ピューリッツァー賞って、ジャーナリストが選ぶのであって、研究者が選ぶ訳じゃないからね。w