点、直線、平面、立方はたて、よこ、高さの次元を持っている。それに時間
を加えて4次元というがそれは空論である。宇宙は3次元の内外にいくつかの
霊界が共存共栄している。

 かねが仇の世となれる。国が潰れ、金持ちが路頭に迷い、身魂の磨けた貧乏
人が世に立つ。上下が逆さまになる。五戒の中で一番罪の重い殺生(肉食は間接
的殺生)を容認している宗教はすべてまやかしである。人間を裁くのは神の特権
である。偽の悪人(生きる為にやむを得ず悪事を働く)を通して裁く事もある。
今の人間の9分9厘は裁かれる運命にある。だから、日月神示がくどい様に改
心しろと警告しているのである。五戒に背いて、獣欲の命ずるままに享楽をむ
さぼっていた本当の悪人は袋叩きにされ、地獄の業火で焼き尽くされる。

 宮沢賢治は弥勒の世の住人となれる
 賢治には霊が見え、神のことわりが分っていたのである。宮沢家は大地主で
質屋と古着屋を営んでいた。戦争で貧乏人が増えるほど裕福になって行った。
伯母や妹のトシ子が肺結核になったのは先祖からの業病である。彼は業病を絶
つ為に百姓になった。肉食を断ち、一汁一菜の食事に努めた。血を吸う蚊をも
殺せなくなった。

雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な身体を持ち
慾は無く 決して怒らず いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ あらゆる事を感情に入れずに
よく見聞きし分り そして忘れず
野原の松の林の蔭の小さな萱葺きの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくとも良いと言い
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないから止めろと言い
日照りの時は 涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず
そう言うものに 私は なりたい