前のスレにも書いてて申し訳ないけど、
やっぱり3次元は特別な気がする。

@統計力学における相転移の模型(の最も標準的なモノたち)は3次元での場合だけ臨界指数が厳密に求まってない。
(例えばIsing模型では1、2次元空間では分配関数が解析的に解けて、4次元以上では平均場近似が正当化される)

Aゲージ理論は3+1次元時空がくりこみ可能な最大次元。くりこみ不可能だとどうなってしまうのだろう。。

Bポアンカレ予想は2次元では古典的な事実、4次元以上の場合では早い段階で証明が見つかっており、
 3次元の場合がミレニアム問題になっていた(結局解決されたけど)。

Cひも(1次元多様体)は3次元空間内でしか絡まらない。
 確かに4次元だと面が絡まったりするが、例えば4次元の生物でもDNAは一次元的だろうし
 (設計図を平面的にする利点は多分4次元空間において特に無い。…と考えるの早計か?)
 あと電気のコードとかもひもだろうから、この例はトリビアルではないと思う。

D格子上のランダムウォークでは3次元以上で再帰確率が1より真に小さくなる。
 逆に2次元での酔歩は再帰的だから、いずれもとにいた場所に戻ってきてしまう。
 だから3次元は大丈夫だが、2次元にハマると抜け出せないのだ…(蛇足)

E正多角形・正多面体の拡張概念は5次元空間以上では自明なものしか無い。
 (正四面体(単体)・立方体(2^n)・正八面体(立方体の双対)の三つしか無い)

Fあとその他のホーキングの本にも書いてあったような3次元の都合の良い性質。
 (恒星系・原子の構造安定性や、2次元的生命の不可能性(?))

こうしてみると、やっぱり3次元は0、1、2、3、4、5、6、7、…∞
と無限にある(次元は実数にまで拡張できるから実際は非可算無限にある!←少し大げさか?)候補の中で
かなり特殊な次元だと言わざるを得ないと思う。

(上で挙げた例は微妙とか言われそうだけど笑
 確かにKT転移とかは2次元でしか起きないしね。あーでもこれは2次元系では長距離の秩序/無秩序転移が起こらないからここに挙げる例としてはトリビアルか)