【貴様のような悪魔がいる限り】仮面ライダーBLACK RX【俺はいつでも蘇る!】
主人公途中退場、50億人爆死 仮面ライダーシリーズで描かれた衝撃展開3選
●『仮面ライダーBLACK RX』
1988年から1989年まで放送されたシリーズ10作目の『仮面ライダーBLACK RX』のラストは、人類にとっての悪党を倒すという展開であったものの、冷静に考えるとモヤモヤさせられるものでした。
最終話の第47話「輝ける明日!」でRXは、地球侵略を目的としている親玉のクライシス皇帝の野望を阻止しようとします。クライシス皇帝とは、1000年前に怪魔界を征服して「クライシス帝国」を築き上げた支配者です。ヒーローとして、彼の野望を阻止して地球を守るのは当然の行いであり、物語としても違和感はありません。
しかし、クライシス皇帝は地球侵略をする理由について、地球の環境汚染によってクライシス帝国が崩壊寸前となって居住が難しくなり、50億のクライシス人を地球に移住させるためとRXに告げるのでした。地球人の行為が、回りまわってクライシス人を苦しめていたというのです。
とはいってもRXが地球侵略をみすみす見逃すはずもなく、複雑な心境になりながらもクライシス皇帝と戦います。そして、RXの武器である「リボルケイン」で貫かれたクライシス皇帝は力尽き、怪魔界を巻き込む大爆発とともに滅びるのでした。
そして、怪魔界のクライシス帝国も爆発によって滅びるのですが、ということは50億人のクライシス人も一気に消失したことになります。クライシス皇帝による酷い道連れ行為ではありますが、最後の「人間どもが地球を汚せば、新たな怪魔界が生まれ、地球を襲うであろう」「全てはお前たち人間どもの罪だ」というセリフとともに、モヤモヤもさせられるラストとなりました。 『仮面ライダー剣』森本 亮治「当時の情熱を思い出しながら、始を再び演じました」- CSMカリスラウザー記念インタビュー
――森本さんが子どものころ、好きだった「仮面ライダー」玩具にはどんなものがありましたか。また、ライダー以外によく遊んでいたヒーロー玩具があれば教えてください。
『仮面ライダーBLACK』(1987年)と『仮面ライダーBLACK RX』(1988年)が子どものころ大好きだったので、あのころの変身ベルトには強い思い入れがありますね。RXの必殺武器「リボルケイン」は商品を買ってもらっていなかったのですが、段ボールで手製のリボルケインを作り、チャンバラ遊びをしていたのが懐かしい思い出です。あとは『機動刑事ジバン』(1989年)が好きでした。ジバンが悪者に立ち向かう際に「電子手帳」を突き出すんですけど、玩具(機動刑事ジバン電子ポリス手帳)の出来がすごく良くて、電子音声を鳴らしてよく遊んでいました。 GWはこれだ!「THE仮面ライダー展」埼玉会場の注目ポイントを高岩成二、志田音々、宮内洋が熱く語る!!
――宮内洋は「ヒーロー」一筋!
『仮面ライダーV3』が最終回を迎え、次にレギュラー出演したのが必殺シリーズの『助け人走る』(1974年/第20話「邪恋大迷惑」から)です。「島帰りの龍」という若い助け人で、中山文十郎役の田村高廣さん、辻平内役の中谷一郎さんと共演しました。クールだけど心に熱いものを秘めている龍もまた、ヒーローだという気持ちで演じていましたね。京都映画(現:松竹撮影所)スタッフによる光と影の演出が冴えていて、第21話「心中大恋憤」では、田村さん、中谷さん、私と夜道を並んで歩いていて、セリフを喋っている1人だけにライトを当て、喋り終わったらさっと暗くなる……みたいな、照明と撮影のテクニックに感銘を受けました。
今でも鮮明に覚えているのは、最終回(第36話)「解散大始末」です。棟梁(清兵衛/演:山村聰)や仲間たちを逃がすため、龍が捕り方相手に大暴れします。最後は捕り方のひとりを道連れにして、橋の上から落下し、そのまま浮かんでこない……という場面。
このとき、私が抱え上げて落としたスタントマンは、高橋利道(『仮面ライダーBLACK』大神官バラオム/『仮面ライダーBLACK RX』ジャーク将軍など)でした。川へ落っこちる段取りをつけているとき、助監督から「沈んだらすぐに起き上がらず、水の中で30数えてください」って言われてね。川に落ちたところをカメラで狙ってるというので、2人で沈んだままじっと30まで数えていました(笑)。懐かしい、京都の思い出です。