>>985

帰ってきたウルトラマンにとって怪獣使いと少年が「王道」の証拠

―それでは、上原さんのウルトラマンは。

 「金城のウルトラマンは一つの完成形。そのコピーでは、やる意味がない。
仰ぎ見る主人公ではなく、町工場で働く兄ちゃんが困難にぶつかりながら
成長していく物語にした。
近未来ではなく、公害が深刻だった70年代の東京を舞台に、リアリティーの追求に腐心した。
例えば怪獣がビルを壊すと、僕は人々ががれきの下敷きになる場面を作る。これは金城にはない発想。でも僕はやる」

 「初代ウルトラマンと変身するハヤタは一心同体だけど、意思はどちらにあるのかはぼんやりした設定になっている。
それで僕のウルトラマンは、変身する郷秀樹の意思を持つ設定にした。
また、初代は仰ぎ見るイメージだけど、僕のウルトラマンは子どもの目線に下げようとした」

 「だから『帰ってきたウルトラマン』は僕をはじめ、いろいろなライターがやりたい放題にやっているよね。
初代『ウルトラマン』のような透明感はなく、斜(はす)に見た感じの物語が主流になっていった」


>初代『ウルトラマン』のような透明感はなく、斜(はす)に見た感じの物語が主流になっていった」

つまりは怪獣使いのテイストは帰ってきたウルトラマンの中では「主流」ということ。