>>667
「二大怪獣登場とゾフィー客演」という単なるイベント編に終わらせない田口の手腕を感じさせると思うがな。
人間側のドラマに「誤解と断絶」みたいなテーマを持ち込んで、光太郎とタケシ君母との確執を執拗なまでに描いている辺りが。
あのラストにしても、明確な和解ではなく「タケシの目の回復」と「ゾフィーの亡骸を連れて去って行くタロウと母の姿をどこか晴れやかな顔で見上げる」
タケシ母の姿によって、見る側に遠からずの和解を示唆するという形にする事で余韻を感じさせるものとなったのは確かだろう。

バードンの猛威とそれに翻弄されるZAT、そして被害者となった小林一家の描写を最後まで並立させたストーリーは今の目でも充分見応えがある。