>>136
郷をMATにスカウトしたのは他ならぬ加藤隊長だからな
その理由は「自らの命を投げ出して少年と子犬の命を救った」ということだが、よく考えるとこれはおかしい

それは「その人間性に感銘を受けた」ということに過ぎず、地球防衛という組織の目的と何ら結びつかないからだ
そんな個人的感傷で一般人を地球防衛の任務に就かせるとなればそれこそ大問題だ

おそらく郷のスカウトに際して、ウルトラマンから何らかの助言があったのではないか

「郷秀樹という青年をMATの一員に迎え入れるのだ!」

だから隊長は「この青年を死なせてはいけません!」と初めて出会ったばかりの見ず知らずの人間の命に固執したのだ

その甲斐なく郷は亡くなってしまったが、郷が生き返ったとの一報を受けて加藤隊長は確信したはずだ

タッコングに対して命令違反をした時「ウルトラマンになれ!」という郷の声が録音されていたのに、隊員たちの前でその寸前でテープの再生を止めたのも、郷がウルトラマンであることがわかっていたからだ
でなければ「郷、このウルトラマンになれというのは一体どういう意味なのかね?」とその真意を問いただしたはずだ
それをしなかったのはすべてを理解して人間郷秀樹の奢りを窘める意図があったからだ

隊長職引き継ぎの際には、この事実は当然伊吹隊長にも伝えられている
国家安全保障上極めて重大な機密情報だからだ