「セブン」に限らず、映画音楽はクラシック(それもコテコテのロマン派)を
下敷きにしているのが多い
「セブン」の場合、R.シュトラウス、ワーグナー、ベートーヴェンなんかの
作品を思わせるBGMがあって、「格調の高さ」というのはそこから来ている
といえる

一般に、作曲家のオリジナリティを前面に押し立てると「スターウォーズ」の
ように「通俗的」になってしまい(クラシックの世界ではチャイコフスキーで
さえ「通俗的」だと評されることもある)、「格調の高さ」を出そうとすると、
既存の曲の影響を感じてしまいがちとなる

「セブン」にもそういう面は見受けられる一方で、冬木透のオリジナリティが
感じられるBGMにもそれなりの「格調の高さ」があり、冬木はやはり
素晴らしい作曲家だと思う