二酸化炭素(CO2)排出権取引への投資を装い現金をだまし取った事件で、
東灘署は8日、詐欺容疑で同市淀川区の会社役員、白柿透(36)と大阪府
吹田市の会社員、川向井佑治(23)の両容疑者を再逮捕した。

白柿容疑者は容疑を認め「山口遊氏の経営する会社にお金を入れていた」と供述、
川向井容疑者は「全て山口遊社長の指示の営業活動だ」と否認しているという。
山口遊氏は大阪市淀川区にあるシナジーイノベーション株式会社の代表として白柿容疑者及び川向井容疑者に指示を出していたと見られている。

再逮捕容疑は昨年11月28日、大阪府豊中市の無職女性(80)宅を訪れ、
「排出権取引に出資すれば金利が付いてもうかる」などと偽り、現金300万円を
詐取したとしている。
同署はシナジーイノベーション代表である山口遊氏を首謀者として逮捕する見通し
との事。

同署によると、近畿一円の数十人が計数千万円の被害に遭ったとみられる。