森次「でもね、黒ちゃんなんか、(撮影が)終わった後ね、いつも“コージくん、ビールある?”って(笑)」

高峰「え? コージくんなんて言ってこないじゃないですかこの先輩。いつも“コージ!”って(笑)」

黒部「そりゃね、東宝に入るきっかけ、彼に東宝を受けなさいって言ったのは俺なんだよ。
ところがね、(森次は)落っこっちゃって、ニューフェースには行けなかったけれども、それからね、どんどんどんどん、
僕より位置が上がったのよ、彼のクオリティが。東宝じゃなくて東映なんか行くとさ、“森次さん”って言わなきゃダメなのよ。
時代劇とかで。それはさ、いくら後輩でもさ、(コージとは)言えないじゃない、ああいうところでさ。
彼のギャラは上がってるわけよ(森次苦笑)。知名度も上がってるわけよ。京都行っても“コージ”って言えないじゃない。
撮影が終わって違うところで“コージ”って言うのが精一杯なんだよ。俺の強がりなんだよ。すいませーん(笑)」

森次「いえいえ、何も気にしておりません(笑)」