「インカ族の来襲 第三回 大都会の戦慄」 脚本:谷井敬 監督:赤坂長義

巨大な宇宙艇スカウから、円盤が発進する。洋食喫茶オリオンで、怪しい女1人、男2人がコーヒーを飲む。旗竜作とチャコは、町中を歩いてた
旗竜作は何かに気づいて、洋食店の中を覗き込む。怪しい男女3人が密談をしていた。旗竜作が腕時計を見ると、11:25で止まっていた。チャコの腕時計も11:25で止まっていた
洋食店の中の時計も止まっていた。男女3人が席を離れると、時計は動き出す。男女3人は支払いを済ませる。レジの中の小銭が一か所に集まる。男女3人は店から出て来る
旗竜作は後を追うが、見失う。旗竜作とチャコは洋食店に入り、支配人と会う。旗竜作は、インカ金星人が店に来たので、店の食物を全部処分しなければならないと説明する
インカ金星人の放射能を受けると、あらゆる器物は割れてしまい、食物は数時間にて腐敗してしまうから。支配人が信じなかったので、旗竜作は調理場に案内させる
皿が次々に割れていく。コックが、タイムを測ってやったが料理が焦げた、機械には異常がないと言う。旗竜作はコック3人に、肉や野菜をテーブルの上に出させる
旗竜作は毒性検出の試験紙を出して、肉や野菜の上に置く。試験紙が反応する
旗竜作は、全ての食品を至急処分する事、処分に際しては必ずゴムの手袋をする事、処分が済んだらそれに関係した人の衣類は焼き捨てる事を指示する
旗竜作は支配人に、インカ金星人達は人類を混乱に陥れ、地球を征服しようとしている、インカ金星人はどのようにも変装でき、日本語で話すことができると説明する
チャコが、インカ金星人達は日本人に化けて、いろいろな場所に放射能をばら撒こうとしていると補足する

会社で出前を取って食べた会社員、校庭で弁当を食べてたマコト、ノリコ、工事現場で働いていた作業員2人が腹痛を起こす。練馬消防署から救急車が出動する
救急車で急患1人が富澤病院に運ばれる。だが看護婦が、急患ばかりでベッドは1つも空いていないと断る。救急隊員は食い下がるが、医者が出てきて同じ理由で断る
別の救急車が来て、急患1人が運ばれるが、受け入れてもらえない

街の人々が電気屋に集まり、ラジオから流れるニュースに耳を傾ける
「以上、お伝えしましたように、原因不明の疫病による患者は、その後、増加をたどる一方です。都内に発生した患者は既に1万人に達しました。
今のところ、この奇病に対する予防法は発見されておりませんが、当局でもあらゆる方面の科学者や医者を動員して、その対策に当たらせております。
これについて旗竜作氏は、この疫病がインカ金星人の地球攻撃の現れとして、警告を発しております。」