子どもの頃、ショッカー首領が声だけで怪人たちをひれ伏させる威厳に、敵役ながらしびれた。
その後の「ルパン3世」の銭形警部が、あの恐怖のショッカー首領の声と知って、声優という仕事の奥深さ・難しさ・魅力を思い知った。
大人になってから買った「仮面ライダー」のCD-ROMで、案内役が「ショッカー首領」ということで納谷悟郎さんだったのだが、
「ようこそ諸君!ショッカー本部へ!このCDはわれらが敵・仮面ライダーの(略)」というナレーションが、ショッカー首領の声の重々しさではなく銭形警部のズッコケ感濃厚で演じられていたのは、ちょっと悲しかった。
特撮&アニメで育った自分としては、特撮&アニメの悪役と言えば、柴田秀勝・飯塚昭三・そして納谷悟郎さん。
3人とも、冷徹ながらも威厳と品格十分な声で、恐ろしいながらも魅力的な悪の首領を演じてくれました。
納谷悟郎さんのご冥福をお祈りいたします。