タロウのパンドラ親子も悲劇的な存在だぞ。
人間に危害を加える意志は一切持っておらず、むしろ怪我を負った人間を助けるほどの友好的な生物だったのに
「ただ巨大であった」というだけで凶暴な人間喰らいと誤解されて攻撃を受け、子供を殺されてしまうのは可哀想過ぎる。

最後はタロウの手で子供は蘇生し、親も大人しくなったものの、二匹は地底深くの世界へと去って行く…

ここには「どんなに性質が大人しく人間に友好的でも所詮怪獣は怪獣であり、人間とは相容れない」という
双方の決して拭えない断絶が示唆されている。