あの日の丸バックは>>185の指摘通り、レインボーマン=日本って意味だからだよ。
本当は日本=レインボーマンは成長してダイバダッタ(仏様)にならなきゃいけなかった。
でも最終回までついになれなかった。
だからミスターKも生き残ったし、死ね死ね団も終わらなかった。
なぜなら暴力の応酬で立ち向かってしまったから。

一話でダイバダッタは暴力と憎しみ合いの連鎖を止めて、印パ軍の兵士双方に武器を捨てさせ諭して家に返したじゃん。
タケシが死ね死ね団に対してやらなきゃいけなかったのはあれなんだよ。
でも最後までなれなかった。
それは当時の日本が実際にフィリピンを始めとする多くの国に憎まれたままの状況だったからってことでもある。

それと川内康範は愛国者でも思想的には仏教徒だから、国家神道や国粋主義、軍国主義、その大基となった平田篤胤を否定してる。
だから太平洋戦争に対しても否定的で、戦前の日本が狂っていったのは明治以降、廃仏毀釈により仏教の影響力を弱めてしまったからと考えている。
仏教の全てを受容する、受け入れる「憎まず、殺さず、赦しましょう」の寛容の精神を失ったことが、日本が国際的に孤立し復古神道の排他的・排外的な思想に染まっていった原因だと考えていた。

だからタケシは日本の神道で神通力を得たんじゃなくて、わざわざインドの山奥で修行して、日本人にはない外国の仏様の力を得なきゃならなかったわけだ。
言ってみれば日本は仏教に帰依し極論を言えば国境を仏教として仏教国に生まれ変わるべきだし、
仏教こそが人を憎しみや争いから救いたまえる唯一の道だというのが川内思想。

でも日本は仏教国にはなっていないように、レインボーマン・タケシも最後まで中途半端な存在で、ダイバダッタのような本当の仏様には成長出来なかった。
だから日本は仏教を捨て神道で振りかざした暴力で戦時中してしまったことで今も恨まれてたままでいるっていう。