>>259
>>386

「あっ、茂 一体どうしたの」
「あぁ……俺の電気エネルギーが……」
「分かったわ 先に子供たちを連れて逃げて」
「すまん…… 子供たちを逃がしたらすぐ戻って来る」
「ケイトのマントと杖に気をつけるんだ」
「分かったわ……」

「……待って、私…… 私のエネルギーを」

茂の傍らに、寄り添うユリ子。
腕が肩にそっと回され、胸の膨らみが押し付けられる。
首筋に吹きかかる暖かい吐息。
素早く顔を寄せ、柔らかく結ばれた薄紅色の唇を唇に合わせる。
滑らかな舌が唇を割り裂いて、辷り込む。
ふたりの舌が控え目に交わり、溶け合い始める。
……やがて唇が離れ、透明な糸が引いて、そっと切れる。