ケイトらとの最初の戦闘の後、逃げる戦闘員を追って、
坂を駆け上がるタックル。

それまで猛毒に侵され、ガスを喰らい、杖で叩きのめされても、
果敢に戦い続けてきたタックルが、ここで遂に力尽きて倒れる。

堪えかねて左膝から崩れ、力無く両手をついたかと思うと、
仰向けに倒れて坂を転がり落ち、情けなくも弱弱しい姿を晒してしまう。

「ぁ…… ぁぁぁ…… ……っ ああっ ぁ……」

みっしりとこびり付いた乾土が、華奢な背を、これまでに無く汚している。

できれば、その後、助け起こされるのではなく、独り苦しみ悶えるシーンが
欲しかった。