>>84
『アニメ・特撮ヒーロー誕生のとき』という本によれば、アニメ版『プラレス3四郎』の狙いでもあった'80年代的なドンパチ路線に、
当時の藤川氏は違和感を感じてたようで。
当時は「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチコピーも流行ってたけど、世間一般の需要が氏のポリシーである「大人の視点」を、
必要としなくなっていたことが問題かと。
ま、当時の需要への迷いが、結果的に中途半端な仕事をさせたのは事実なんでしょうケド。
藤川氏に限らずこの時期のベテランは、商業主義と作家性の両立に苦心してますんで、その辺の事情も調べてみては如何ですか?
あと、今川泰宏監督の「ジャイアントロボ」については、原作者の好みと合致したせいもあるんでしょうね。
ただ原作の改変については、読み手のペースに委ねられた「紙」媒体と、作り手のペースに委ねられた「映像」媒体との違いを理解した上で、
冷静な議論を皆でしたいですね。
ターン制とリアルタイム制の違いとでも言うんでしょうか・・・マンガのコマを忠実に繋げれば、優れた映像になる訳でもないですし。
更には、時代(需要)の変化に伴う変更問題も絡んできますし、いずれの媒体でも商業主義と作家性の両立はむつかしい問題です・・・